映画『PERFECT DAYS』を見ました

たまには映画の話・・・・。

『PERFECT DAYS』を見ました。
ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演。

カンヌで男優賞を取ったとのニュースを見て、「よし、公開されたら見よう!」と思っていたのに、その後すっかり忘れてまして・・・・。

私のルーティンでは、「水曜日は映画の日!」なので、映画が割引になる水曜にはなるべく映画館へ行くことを心がけているんですが、先日の水曜日、さて、今日は何を見に行こう?っと調べていて、思い出して!
見れて良かったっす。

東宝シネマズシャンテで見たのですが、驚いたのは、客席がほぼ満席だったこと。
割引になる水曜ってこともあったかもですが、現在ではなかなかないですよ、映画館の満員御礼って。
平日だと夜でもたいてい、「大丈夫か??」っていうくらい空いてる。

それだけ評判だってことなのかな。

映画の内容については、あちこちであらすじも感想も上がってるので、端折りますが、
とにかく美しい映画でしたよ!

役所さん演じる平山の生き方に憧れる人は多いんでは?
平山さんは、トイレの清掃員として働き、東京の下町のオンボロ(?)アパートで暮らす独身中年(高年?)。
毎朝、近所のお婆さんが掃除する箒の音で目覚め(早起き)、育てている植物に水をやり、身支度をして、缶コーヒーを飲みつつ車でお気に入りの音楽を聴きながら仕事に向かう。
仕事が終わると明るいうちに帰ってきて、自転車で銭湯に行き、汗を流した後は行きつけの定食屋で食事を済ませ、寝る前に読書。そんな毎日。

平山さんは植物が好きで、木漏れ日が好きで写真を撮る。
いいですね〜〜〜〜。

んで、映画を見た人の感想などネットで読んでるのだけれど、「孤独な男が、日々を大切に生きている」みたいな感想を述べている人を見かける。
うーん、、、中高年が一人暮らししてると、それだけで「孤独」カテゴリに入れられてしまうんだろうか・・・。

少なくとも私は、この登場人物平山さんを見て、孤独だとはまったく思わなかったんだけれどな。

まあ、東京の下町のオンボロアパートで暮らす独身中年男性で仕事はトイレ清掃員・・・・。
と、これだけ聞くと、一般的に「底辺」扱いされてしまうのが、現代の日本社会なんだわな。それも「他人の価値観」に振り回されてしまってることに気づいてない人たちの価値観なのよ・・・。

あ、ちょっと気づいた!
今の日本でこういった環境の人をドラマに出す時って、その境遇ゆえに犯罪を犯してしまうとか、社会から閉ざされていて可哀想とか、可哀想な境遇なのにつつましく暮らしていて同情されるとか、そもそも格下に見ていて社会問題みたいに扱われて、こんな普通に清く生きている人の描写がされることってほぼないんだな・・・・。普通なのに。

ああ、そういうことか。
この映画にそんな要素を感じないのは、「ガイジン」であるヴィム・ベンダース監督の感覚なのかな。
ちょっと疑問が解消した。

しかし、孤独って、底辺ってなんなんでしょうねえ〜。
オバさんの一人暮らしのアタクシも、世間からは「可哀想〜〜〜」って思われてるのかしらん。
ま、そう感じたこともあるよな!

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